「科学者 野口英世」(フランケンシュタインの誘惑 新シリーズ第3回) 感想
今回の『フランケンシュタインの誘惑』は野口英世特集です。
多くの人の子どものころに伝記とかで知った印象と全然違うことにショックを受ける歴史上の人物ランキング上位に入る人物だろう。
個人的1位はトーマス・エジソンです。理由はニコラ・テスラの交流電流に直流電流のシェアを奪われないためのネガティブキャンペーンで死刑制度に反対の立場を撮ってたのに交流電流を用いた電気椅子を死刑に利用することを提案したことです。
この辺のことは『フランケンシュタインの誘惑』のニコラ・テスラ回でも取り上げられているのでよかったら見てください 。
話を野口英世に戻します。
上昇志向によって研究者としての地位を確立していったはずだった研究不正とまではいかないもののかなり無理のある研究の進め方によって得られるはずの成功を手放してしまったかもしれないという皮肉。
再現性のない研究ばかりになってしまった業績だけを見ると紙幣の顔となるには不十分であった。
イギリスで2021年末までに流通が始まる50ポンド札に採用されたアラン・チューリングや日本で2024年度からの1000円札に採用された北里柴三郎と比較すれば一目瞭然である。
(アラン・チューリングを取り上げた回もフランケンシュタインの誘惑にあるのでぜひ見てください)
だが農家の出自から国際的に活動する研究者となった背景には惹かれるものがある。
野口英世の伝記を作成するにあたって 野口英世のことを聞かれた研究者が「安らかに眠らせてあげましょう」と答えたことは象徴的だった。
『フランケンシュタインの誘惑』は
本放送はBSプレミアム毎月最終木曜夜9時~
BS 4K BSプレミアムの放送翌 日曜夜8時45分〜
再放送は本放送の翌火曜日夜11時45分~
気になった方ぜひ視聴してください
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