フランケンシュタインの誘惑「愛と絶望の心理学実験」感想
『フランケンシュタインの誘惑』新シリーズは今回でひと段落だそうで、寂しい気持ちもありますが来月からのセレクション放送を見て新作に備えようと思います。
NHKに新作希望のメッセージも忘れずに送ろう!!!!!
『フランケンシュタインの誘惑』は
本放送はBSプレミアム毎月最終木曜夜9時~
再放送は本放送の翌火曜日夜11時45分~
気になった方ぜひ視聴してください
番組では人を実験対象とした倫理的に問題がある実験が取り上げてられていましたが今回は人ではない動物を対象とした残酷な実験がテーマ。
愛を科学的に証明したハリー・ハーロウの話だ。
子ザルを実験対象とし「代理母」という装置を用いて行われた実験でスキンシップと愛情の関係性を示した。
文学的な素養が影響を与えた論文のタイトル『愛の本質』、実験の視覚的なわかりやすさキャッチーさが注目を呼び世間でも注目されるようになった。
↑ハリー・ハーロウの生涯について書かれた本、「代理母実験」に用いられた布製の代理母と子ザルが表紙になっている
そして、虐待を受けた子どもの心理についても子ザルを実験対象にして証明し大きな影響を与えた。
一方で人工的に子ザルを虐待されたのと同じ状況に置く実験の残酷さ、倫理的問題は否めない。
心理学に残した大きな功績もたらし、心理学者としての権威を持ったハーロウに研究者が指摘できなかったのも問題だ。
ハーロウの研究以前では人間であるか否かで感情への扱いが大きく変わってしまうというのはだいぶおかしな話ではあるが、そう認識されていた時代でもハーロウが子ザルに感情があると認識していたことは確かだ。
人間が対象となる実験だけではなく人以外の動物にも配慮が必要なことは確かだ。
本エピソードは放送以外にもU-NEXTやAmazonプライムビデオなどの専門チャンネル NHKオンデマンドの月額990円サブスクコンテンツのひとつとして、または単品レンタルで視聴できます。(放送後2週間までなので注意)